みなさん、ファッションはお好きですか?
以前も書きましたが、私はおしゃれな人に憧れるけど、おしゃれがよくわからない人間です。
ときどきファッションをテーマにした本を読んだりして、少しずつお勉強しています^^
ところで!おしゃれって、
「たくさんの服を手に入れて、いろんなバリエーションの着こなしをすること」
と思っていませんか?そしてその反面、
「クローゼットにたくさんの服を保管して、その服をお手入れして、毎日違うコーディネートを考えるなんて大変すぎる…!」
と考えただけでグッタリしている方も多いと思います。
今日は、服とのつきあい方を教えてくれる地曳いく子さんの著書
「服を買うなら、捨てなさい」
をご紹介します。
若さと勢いで誤魔化せる年代を過ぎ、「今まで着てた服が似合わなくなってきたな~。」と思い始めた30代以降の方や、服の断捨離を考えている方におすすめの本ですよ^^
私達は「一か月着回しコーデ」の呪縛にとらわれている!?
ファッション雑誌でよく「一か月着回しコーディネート」の特集記事を見かけますよね。
私が若かった頃からそういう記事はありました。自分では思いつかないような組み合わせに感心したり、設定やストーリー仕立てがおもしろかったり^^
でもこういう記事を見ていると、毎日違う格好をしなければならないような気がしてきますよね。
いや、「しなければならない」なんて大げさなことじゃなく、それが当たり前のことだと思ってました。この本を読むまでは何の疑いもなく!
地曳いく子さんは「服を買うなら、捨てなさい」の中で、
『それこそがバリエーションの呪い』
と説いています。
男性は毎日同じスーツでも問題ないのに、女性は
「いつも同じ服だと恥ずかしい」「毎日違う格好をしなければならない」
と思い込まされて、服をたくさん買うように誘導されているのだと。
それこそがファッション業界の狙いなのだと!!
そりゃファッション業界の人にしたらいっぱい買ってもらいたいですもんね…。
ファッション業界で長年活躍されている地曳いく子さんがネタばらししちゃうのも面白いですね。書いて怒られないのかな~大ベテランだから大丈夫なのかな^^
タンスに服があふれてしまう理由
毎日違う格好をするためには、たくさんの服を所有してバリエーションを増やさないといけませんよね。
そのために、
ということをしてしまいます。
その結果、クローゼットはパンパンなのに、
「微妙な服ばかりで着たいものがない!」「たくさんあるから選ぶのも大変!」
という状況になってしまうのだそうです。
バリエーションを増やすとかえっておしゃれ度が下がる?
バリエーションを増やそうとして、手持ちの服に微妙な服が混ざってしまうことは上で書いた通り。
その混ざってしまった微妙な服のせいでおしゃれ度を下げてしまう危険性を、地曳いく子さんは「服を買うなら、捨てなさい」の中で書いています。
ちょっと極端な例で例えると、
お気に入りの鉄板コーデが3パターンあったとして、それを30日間で10回ずつ登場させれば、30日間おしゃれな状態で過ごせますよね。
ところが30日間毎日違う服を着ようとすると、「これは微妙だな…?」というコーデの日が出てくる確率が上がってしまいます。
せっかくおしゃれを頑張っているのに、バリエーションを増やすことに気をとられて、かえって残念な結果になってしまうなんて悲しい…。
ただ数を稼ぐためだけに置いてある服に、足を引っ張られる事態になりかねないのです。バリエーションを増やすことだけに集中するのは危険ですね。
ちなみに地曳いく子さんは、
「好きな服なら繰り返し着てもいい」
と書いています。
「土日で違う人に会うのなら、両日同じ服でも良い。
土曜に自信のある服を着たなら、日曜もそれを着てOK!
相手にはわからないし、わざわざダサい服に変える必要もない。
おしゃれとは決して『毎日違う服を着ること』ではない!」と。
確かに私も前日とは違う格好をするべきと思ってました…^^これは実践してみようかなと思いました。
苦手な服をわざわざ着る必要はない!
『バリエーションの呪い』には、
今まで持ってなかったデザイン・色・素材の服に挑戦しなければ!
というのも含まれるそうです。例えば、
「いつもパンツばかりだからフェミニンなスカートもはかなきゃ」「暗い色ばかり選んでしまうから、明るい色も着なきゃ」
とかですね。
私はグレーが好きなので、ついついグレーの服を選びがちなのですが、定期的に
「たまには違う色にも挑戦しなきゃ!」
と謎ミッションを発動してはピンクやオレンジの服を買い、タンスの肥やしを増やす…ということをくり返していました。
若い頃から何度もこの失敗をやらかしてきたので、さすがに最近はやらなくなりましたが^^
なんでこんなふうに思ってしまうのか…やはりこれも『バリエーションの呪い』だったんですね~。
ワードローブに偏りがあるのは失敗ではない!
地曳いく子さんは「服を買うなら、捨てなさい」の中で
ワンパターンは悪いことではない、むしろおしゃれな人はワンパターン
と書いています。
それはその人のスタイルができているということ。
おしゃれになるということは自分のワンパターンを見つけること。
なんと良い言葉…!
30歳を過ぎると、だんだんと自分の定番がわかってきます。
わざわざ苦手な物に挑戦することはないし、いつも似たようなものを選んでしまうのは、それが自分に似合っているから。
ワードローブに偏りがあるのはむしろ成功の証なのだそうです!
だからもしワンパターンを指摘されたら、ほめ言葉と受けとることにしましょうか^^
ちなみに同じアイテムでも色味やデザインは毎年変化しているので、定番でもアップデートしていくことが大切だそうです。
ワンパターンがただの手抜きならないよう、常にアンテナを張っていたいものですね^^
何も買えずに手ぶらで帰ってきても落ち込まない!
私が「服を買うなら、捨てなさい」を読んで「そうだ!そうだ!」と特に力を得たのが、
「買い物に出かけたのに何も買えなくても落ち込まない!」
という箇所です。
張り切って買い物に出かけたのに欲しいものが見つからず、手ぶらで帰ってきたときってションボリしてしまいますよね…。
でも、そこまで気に入っていない服を無理に買っても、きっと活用できないし気分も上がらないはず。
よ~~~く考えて、買わないで帰ってきたことはむしろ褒められるべき行動!
そのとおりですよね。これからは手ぶらでも胸張って帰ろうと思いました^^
地曳いく子さん「服を買うなら、捨てなさい」の紹介でした。
ということで、地曳いく子さんの「服を買うなら、捨てなさい」をご紹介しました。
服を買うことが楽しくて、いろんなスタイルやコーディネートに挑戦することを楽しめている方はそのままで良いと思うんです。
でも、「最近、今までの服が似合わなくなってきた」とか、「年齢的にちょっと違う段階にきたのかも」と思い始めた方にとってはヒントがある本だと思います。
捨てるべき服の見極め方や、買っていい服とダメな服の見分け方、自分のスタイルを持つこと、年齢を重ねていくことへの心構えなども書かれています。
気になる方はぜひ読んでみてくださいね^^